1/23/2013

New OS-JB

本日セットアップ中のこのJB、石橋楽器店様からのオーダーモデル。
よくご覧頂ければ・・・


お気づきでしょうか?
そうなんです。今回は60年代初期のスタック・スタイルのポットを使用してあの音を再現しました。

もちろん、単に「見た目をスタックポットにする」だけではダメなんですね。

最近では一般的に広く認知されてきている、60年代初期のピックアップのお話。
こういったスタックポットがデフォルトで 採用されていた時代はこのポットありきで(つまりスタックポットを通過する事が前提で)音決めが行なわれていたと言います。

このスタックポットは各ポットにヴォリュームとトーンが用意されていますが、ヴォリューム側は250Kオーム、トーン側は500Kオームという数値が異なるポットが使用されています。
さらに、オリジナルには抵抗がカマしてあり、一段出力が下がっていました。
そういったアッセンブリーを通過する際に生じるロスも含めてトーンと出力を決めていた訳です。
 

ところがその仕様の楽器を手に入れた多くのミュージシャンはその後のJBスタイルと同じく2ヴォリューム/1トーンの仕様にコントロールを組み替えます。操作性やその他の要因があったのでしょう。
その時に気づくのが「音量が違う」そして「音が違う」と言う事です。

名手であるJACOやJ.P.J等がそのパワフルなJBサウンドをレコードに残していますが、そのトーンの秘密の一つが、この「本来あるべきサーキットをバイパスさせた音」だったのです。

ボリュームポット等を一切介さないピックアップからダイレクトにアウトプットジャックに接続した音が一番ピュアな音である事には変わりはありません。もちろん、1つのコンデンサーとポットがパスされただけでもトーンには大きな変化が起こります。
もちろん、パワフルな出力とレンジ感が得られるかわりに、高域のノイズが増えて聞こえたり・・・と言うこともあります。

その辺りを考慮しても「この仕様にしたい!」と言われたらなるべくお答えしたいので、ここは一つSAYTONEにて新しいピックアップをデザインしましょう、と言う事でオーダーがスタートしました。

SAYTONEから出されたサンプルピックアップを元に考慮を重ねます。
・単純にパワーを持たせる=レンジが得られない。
・ローパワー=ポットで高域がロスする。
・ミッドレンジ中心にトーンを変化=面白く無い音になる
などなど、線材等は変えたりせずに、ピックアップの巻き方だけで音を創っていきます。

何回もサンプルを繰り返し、ようやく完成したピックアップは2連ポットを通過しても音にハリがあり、パワフル。レンジ感もあり、オールドスクールでパンチのあるベースサウンドを拾い上げます。

SAYTONEの新作、JBピックアップのVANTAGEを搭載したイシバシ楽器店様別注のOS-JB CUSTOM 60、是非店頭でお試しください。

イシバシ楽器店オフィシャルサイト

1/14/2013

OSシリーズにニューモデル

ご好評を頂いておりますクルーズマニアックサウンドのOSシリーズ・OSLにニューモデルOSL-Lightが加わりました。
*見た目はOSLと同じですが実は秘密が*

基本スペックはOSLに準じておりますが、下の画像のようにボディーバックのマホガニーにウェイトコントロールを施してあります。


これによりOSL-Lightシリーズはウェイトを4kg以内に設定されます。
勿論、その音色においてもソリッドマホガニーのトーンがより豊かに鳴らせるような工夫が施されています。

アタックに少しだけ表情を加えるエアー感を手巻きピックアップであるSAYTONE/SLEDGEが文字通りピックアップし、アンプ直結でもギター側のボリュームやトーンをコントロールして、ナチュラルでありながら多彩なトーンが引き出せます。

サウンドサンプル動画も是非チェックしてみてください。


その他スペックは基本モデルのOSLに準じております。
詳しくは全国のクルーズディーラーショップまでお問い合わせください。