10/09/2011

GB-VI Power Attenuator


お待ちいただいた皆様もいらっしゃるかと思います。
GB-VIが出荷開始となります。

このパワーアッテネーターですが、
元々はマスターボリューム無しのアンプをライブ等で使用する際、ステージのサイズに合わせて音量を調整すると、重い通りのドライブ(チューブアンプのパワーアンプ部での歪み/ドライブ)が得られないためにデザインされたもの。

つまり、アンプのボリュームは欲しい歪みが得られる所まで上げる。
でも、音量はアッテネーターで下げる
という事です。

最近よく問合せをいただくご質問をここで記載しておきます。

良くある質問その1)GB-VI底面のファンが回らない

これに関しては2つの原因が考えられます。
ひとつはアンプの出力が小さい、という事です。

GB-VIは言ってみれば大きな抵抗です。GB-VIに入力された信号(パワーアンプからの信号)は、抵抗を通過する際に「熱」に変換されます。

その抵抗で消費しきれなかった電流(パワーアンプからの信号)でファンをまわしています。
さらに、ファンが回る事で、抵抗で生まれた熱をGB-VIの外に逃がす役目も含んでいます。

しかし、アンプ側の出力(ボリューム)が上がっていない場合や、アンプの出力自体が小さい(15Wや20W等)の場合はGB-VIの抵抗がその「電力」を「熱」に替える事自体に余裕があるので、ファンは回りません。
勿論、少なからず抵抗は熱を持ちますのでGB-VIは風通しの良い場所に置いてご使用下さい。
ファンが回らなくても故障ではありません。100Wをフルパワーで出力しているのに回らない場合は・・・故障です。お手数ですがご連絡下さい。


良くある質問その2)ソリッドステートアンプでも使えるのか?
答えは「使えます」なのですが、もう少しいえば「使えますが、使う必要はありません」ということになります。

どういう事かと申しますと、先に述べたようにアッテネーターとは「チューブアンプのパワーアンプ部分でのドライブを得ながら、音量だけを下げる」製品です。

ソリッドステートアンプの場合は、パワーアンプ部でのドライブは殆どありません。

音量の上昇に伴って、音色は変化しますが、それは殆どスピーカーがドライブして起こる音色の変化でしょう。
つまり、使えるけれどあまり意味が無い、ということになります。

良くある質問その3)ベースアンプでも使えるのか
出力が150Wまでのアンプであれば使用可能です。
AMPEG®やAguilar®等の200W以上のアンプの場合はアンプの故障の原因にもなりますのでご使用はおやめ下さい。


なお、アッテネーターとしての使用時に極端に大きな信号をGB-VIに送り出すと、アンプの真空管が「フイーン」「ヒーン」と鳴る事があります。
この場合はアンプの出力/マスターボリュームを少し下げてみて下さい。
過剰な負荷は良いドライブを生みません。倍音も潰れてしまいます。

昔から言われる「フルテンが最高の音質」はアンプの鳴らし方によります。パワーアンプの種類にもよります。
是非じっくり良い音が得られるポイントを探してみて下さい。



*オフィシャルサイトの文字化けですが、訂正しております。
今しばらくご迷惑をおかけいたしますがご了承下さい。