今回は先日完成したオーダーギターをご紹介します。
a.b.s.そして注目のPGPの活躍も期待されるギタリスト、SUNAOさんからいただいたオーダー。
SUNAOさんのご了承をいただきましたのでご紹介します。
今回のオーダーはSUNAOさんに長年に渡ってご愛用いただいているクルーズのBottom's Upのサブギターが必要、との事でご来店いただいたのが始まり。
EMGピックアップ+FRTトレモロというスペックのBottom's Upをご愛用頂いておりましたが、多彩なチューニングを操るギタリストの皆さんにとって「サブギター」は必要な存在です。
最初は2009仕様や同じピックアップを搭載したBottom's Up/SUPER MATT等をお試し頂きました。
しかし「良い音なんだけど、なにかが違う」というSUNAOさん。
先日もFRT搭載のギターのピックアップをこのEMG/LUKEアッセンに交換したそうですが、やはり「何かが、違うんですよ」とおっしゃいました。
こうなるともう違いを生むのは「材」と「塗装」しかありません。
もちろん、10年以上弾き込まれた楽器と同じ音がする新品、と言うのは基本的にあり得ないのですが・・・SUNAOさんが愛用するBottom's Upは、幾重ものレイヤーが施されたULTRA-Qというフィニッシュを採用していました。
しかし、このULTRA-Qフィニッシュは一時期のみ生産されたもので、手間がかかりすぎる故に現在は受け付けていないフィニッシュ。SUNAOさんにその件をお話しましたが...「でも、この音がいいんですよね」との事。
こうなると代表吉岡も「じゃ、やるしかないね」と言う事で、今回はファクトリーにも無理を言ってULTRA-Qフィニッシュで仕上げてもらいました。
この塗装が生み出す独特の音。シースルーフィニッシュやSUPER MATTフィニッシュの楽器と、この様なレイヤーを持つメタリック系フィニッシュの楽器では、当然楽器の鳴りが違ってきます。今回SUNAOさんが希望した音は、完全に「ULTRA-Qフィニッシュの楽器が持つ音」でした。硬質で重心の低い独特のトーンがあります。
当初はピックアップを他の物に変えようか、ブリッジはどうしようか?と悩みましたが、ULTRA-Qが出来るのであればそのまま行こう!と言う事で基本スペックはそのまま引き継いで仕上げました。
早速、先日始まったT.M.REVOLUTIONのツアーよりご使用頂いている様です。「いい感じですよ。結局、今の所メインで使っています』とのコメントもいただき安心しました。弾き込んで、大会場の鳴りに慣らされて(鳴らされて)このツアーが終わる頃にはされに良い感じに鳴ってくれると思います。
画像の使用も快く承諾して頂きました。SUNAOさんいつもありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。SUNAOさんのサイトでもご紹介頂いております。是非チェックを。