6/16/2013

"CUSTOM" Bottom's Up "UQ"

今回は先日完成したオーダーギターをご紹介します。
a.b.s.そして注目のPGPの活躍も期待されるギタリスト、SUNAOさんからいただいたオーダー。
SUNAOさんのご了承をいただきましたのでご紹介します。

今回のオーダーはSUNAOさんに長年に渡ってご愛用いただいているクルーズのBottom's Upのサブギターが必要、との事でご来店いただいたのが始まり。
EMGピックアップ+FRTトレモロというスペックのBottom's Upをご愛用頂いておりましたが、多彩なチューニングを操るギタリストの皆さんにとって「サブギター」は必要な存在です。
最初は2009仕様や同じピックアップを搭載したBottom's Up/SUPER MATT等をお試し頂きました。
しかし「良い音なんだけど、なにかが違う」というSUNAOさん。
先日もFRT搭載のギターのピックアップをこのEMG/LUKEアッセンに交換したそうですが、やはり「何かが、違うんですよ」とおっしゃいました。

こうなるともう違いを生むのは「材」と「塗装」しかありません。
もちろん、10年以上弾き込まれた楽器と同じ音がする新品、と言うのは基本的にあり得ないのですが・・・SUNAOさんが愛用するBottom's Upは、幾重ものレイヤーが施されたULTRA-Qというフィニッシュを採用していました。

しかし、このULTRA-Qフィニッシュは一時期のみ生産されたもので、手間がかかりすぎる故に現在は受け付けていないフィニッシュ。SUNAOさんにその件をお話しましたが...「でも、この音がいいんですよね」との事。
こうなると代表吉岡も「じゃ、やるしかないね」と言う事で、今回はファクトリーにも無理を言ってULTRA-Qフィニッシュで仕上げてもらいました。

この塗装が生み出す独特の音。シースルーフィニッシュやSUPER MATTフィニッシュの楽器と、この様なレイヤーを持つメタリック系フィニッシュの楽器では、当然楽器の鳴りが違ってきます。今回SUNAOさんが希望した音は、完全に「ULTRA-Qフィニッシュの楽器が持つ音」でした。硬質で重心の低い独特のトーンがあります。

当初はピックアップを他の物に変えようか、ブリッジはどうしようか?と悩みましたが、ULTRA-Qが出来るのであればそのまま行こう!と言う事で基本スペックはそのまま引き継いで仕上げました。
早速、先日始まったT.M.REVOLUTIONのツアーよりご使用頂いている様です。「いい感じですよ。結局、今の所メインで使っています』とのコメントもいただき安心しました。弾き込んで、大会場の鳴りに慣らされて(鳴らされて)このツアーが終わる頃にはされに良い感じに鳴ってくれると思います。

画像の使用も快く承諾して頂きました。SUNAOさんいつもありがとうございます
これからもよろしくお願いいたします。SUNAOさんのサイトでもご紹介頂いております。是非チェックを。

5/29/2013

クルーズニュース


昨日はクルーズ代表吉岡と長野のファクトリーへ行ってきました。

注)こちらは近所のおそば屋さんです

まずは、ペダル製作部のナカジマ邸へ。
そういえば発売中のギタマガ6月号にて「日本のオーヴァードライブ特集/CD連動企画」があり、そちらでも弊社QUADRIVEが紹介されています。是非チェックしてみて下さい。

新作サンプル。蛇の目基盤でサウンドチェック。
凄く細かい。
現在はツマミの少ないシンプルな歪みを製作中。ただシンプルでは無く、少しだけマニアックな要素を加えたギター用のODペダルを仕上げています。お楽しみに。

さらに、制作部ナカジマ氏の提案により製作された新作サンプル。
ナゾの歪みをチェックします。
メチャメチャ細かいP to Pワイヤリング。果たして音は・・・??
これは・・・全く使えない・・・ダメですね。

でもまてよ。ひょっとして。

ム)「アレして、こうしたら、こうなりませんかね??」
ナ)「ああ、出来るんじゃない?」
ム)「やってみて下さい」
ナ)「はいよ。あとこうしてみる?」
ム)「あ、それ良いですね。チェックしましょう。どれどれ・・・」

あ、ヤバい。これ、出来ましたね...

と言うわけで製品化近し。と、言っても秋頃でしょうか?
ギタリストもベーシストもご期待下さい。基本のODとそうじゃない何か。登場します。
よくこんな状態で組めるなぁ...と感心してしまいます。




そしてギターファクトリーへ。現在進行中の楽器をチェック。新作です
Ab'sのボディー。生地の状態でもこの木目。
今回も良質なキルテッドメイプルを選びました。
でもただのAb'sではありません。

24フレット指板!
そうです。カスタムオーダーが多かった24F仕様がレギュラーに登場します
Ab'sだけでなく、Ab's7、そしてsolutionとsolution7の24フレットモデルも久しぶりに製作中。発売をお待ち下さい。

さらに、OSシリーズも。ストックがなくなったOS-JMもオーダーしています。人気のダーク・レイクプラシッド。ただいま塗装の最終仕上げです。



それでは最後にレアウッド(かなり貴重)をチェックする...

若きマスタービルダーY氏。
いつもお世話になっております。

3/13/2013

OSシリーズに新作登場です

ブログでの告知が先になってしまいましたが、OSシリーズ/OSLに新機種が登場しました。

OSL-LIGHT/SBです。

OSL LIGHTの「LIGHT」はチェンバーボディーカテゴリを表します。
ウェイトコントロールのチェンバー構造で、この加工によりギターの重量を4キロ前後に保つ為の仕様となります。

ボディーに小部屋を沢山作る一般的なチェンバー構造とは異なり、ソリッドギターのニュアンスは活きます。
その上で軽量化とエアー感のある鳴りを得ており、「コツン」と鳴るアタックがしっかりあります。クリーンでもオーバードライブでも、しっかりとした音像が残ります。

サンプル動画では前半はFenderアンプ直結のクリーンサウンド、後半はMarshall直結でのオーバードライブサウンドをチェックしています。


同じギターでもここまでキャラクターが違う?いえいえ、良いギターには「何々用の楽器」と言うのは無いはず。
弾手が変われば、弾手の音が活きる。アンプを変えれば、出音に違いが出る。
ジャンルが変わっても、良い音は良い音。そういう事も実感できる1本です。

ピックアップはお馴染みハンドワウンドピックアップSAYTONEの新作「ヴァンキッシュ」を搭載。
シングルコイルならではのキレの良さとスピード感があります。
フロントはジャジー、リアはロックリフにも最適なBITE感と音の立ちがあります。
フロント/リアのミックスではジャズマスターにも通じるジャングリーな音色があります。ローファイとファンキーと叙情の中心に位置するこの音色が欲しくてソープバーピックアップを手にする皆さんも多い事でしょう。
このヴァンキッシュピックアップは、リアが少しHOTなサウンドになっていますので、フロントとリアとのバランスもよく、演奏する音楽を選びません。

ブルーズギタリストからロックンローラーまでをも虜にしたこのスタイルならではの音色を是非体験して下さい。

とにかく弾いてみて下さい。
弾き易さと音の違いを感じて下さい

取扱店様は随時ご紹介いたします。