4/02/2010

プロの引きだし

本当に、プロと呼ばれる皆さんの引きだしというか「弾き出し」には驚くばかり。

先程も大物ギタリストの方が「動画見たよー」とおっしゃってご来店いただいて、G.O.Dをチェックしてもらいました。

G.O.Dの元々のコンセプトは「誰もが好きな歪み」、または「ギターとアンプの音が活かせる歪み」だったのですが、最終的には「80年代から90年代のホッドロッドアンプの様な歪みで、なおかつアンプ同様にギターのヴォリュームに反応する」という結果に落ちつきました(何故そういう結果になったのか、は本人にもわかりません)

そのミュージシャンの方は、本当に30分くらいかけて全てのコントロールをいじりまくりイジリマクリ。
その間にはあれよあれよともの凄い数のフレーズが・・・しかもノン・ストップでノン・ジャンル(というか本気でオールジャンル)ホントに驚きます。その人の趣味というか「音楽の聴き方」にも興味がでちゃいますね。


そしてフッと顔を上げて「良いじゃんこれ!」と。嬉しかったですねー。
逆にこちらも、あれだけのフレーズに対応できるのならトーンの質的に問題ないと実感できました。今回のG.O.Dはテスト段階でいつもよりもユーザーというかプレイヤーの方にテストしてもらっていないので、心配な部分が幾つかありましたが、スッキリしました。

その後、音の感想を頂いたのですが、まぁこちらの意図を話す前に音で全てを理解していただけたようで・・・さすがだな、と思う訳であります。「そうだね、80年代後半/90年代前半の音はすごいセンシティヴな歪みで「ずるい!」って言う感じの音だもんねー」とはマサにそうだと思います。
ホッドロッドアンプの創成期のアンプを触った事がある人じゃないとわからないかもしれませんが、ホッドロッドアンプって、ものスゴイ歪んでいるんです。でもドンシャリ、等ではありません。弦に触れたら直ぐ、強烈な音が出ると言うセンシティブな代物。
あの時代の早弾きやスィープ奏法をきれいに出力していたのは著名なアンプビルダーによって「極限まで」ゲインを稼ぎ、トーンのモディファイをおこなったアンプでした・・・



と、ワタクシも楽器のプレゼンテーションを行なう際に、あのくらいの音とプレイの引き出しで弾けたらのなら、もっと音の良さや狙いが理解してもらえるのになぁ・・・などと思いつつ、「プロ」と呼ばれる人達の凄さに改めて感動しました。


ところで上手い人が楽器を弾くと、凄く大きな音でも全然疲れないんですよねー。何ででしょ?


ムラタ