11/30/2011

SPREADER CHORUS #1


12月・・・2011年も残すところあと僅かとなりましたね。
そろそろ、忘年会のお誘いもチラホラと舞い込んでまいります。飲み過ぎ注意、なんて言ってられないか・・・


おかげさまで11月に発売となったQUADRIVEもミュージシャンの皆様/各誌面等で高い評価をいただいております。ありがとうございます。
Genius Overdriveに続くドライヴペダルとして、ナチュラルなサウンドを目指した結果、想定外のミュージシャンの皆さん(例えばフラットワウンドでプレイされるジャズプレイヤー、そしてベーシストやヴァイオリンプレイヤーの皆さんまで!)からも評価をいただいております。

そんなQUADRIVEの開発と同時進行で、実はあるペダルの製作も行われておりました。
それがいよいよ近日、限定発売が開始される「Spreader」というアナログ・コーラスペダルです。

本日サンプル到着!


このスプレッダー、実は元々、6年程前(!)に企画が上がったものでしたが、どうしても音作りに納得できずに頓挫していたプロジェクトなのであります。

その頃、松下(パナソニック)社のMN3007というBBDが生産完了します、という知らせと共に、一気に市場から姿を消しました(某海外有名ブランドの親分が買い占めた!という有名な話もあります)
現在、海外にはMN3007の類似品を生産する工場がある様ですが、やはりオリジナルの品質とは異なります。

そんなおり、往年の銘器と呼ばれるアナログコーラス/ディレイの多くに搭載されたこのBBDが、ある程度まとまった数量手に入ったので「これは是非、コーラスを作りましょう」と言う事で、クルーズでも製作をはじめました。が、しかし!これが意外に難しい。

単純な「何かのコピー」(基本的に殆どのアナログ・コーラスは同じ様な回路構成を持っています)ではつまらないし、そういったものが欲しいワケでは無かったので、新しいテイストを加えたコーラスを作りたかったのですが・・・思い通りには行きません。

コーラスを多用する皆さんであれば、単純に「揺れればいい」「エグイ音」では納得できない何か、があるハズ。
単純な「揺れ」を求めるのであれば、「コーラス」という名の付いたエフェクトを手に入れれば満足できるかも知れません。
しかし、楽曲を演奏した時にその音が存在感を持ちながらも、楽曲にとけ込めるかどうか?
「アナログならではの太い音」とはよく言いますが、「本当にそんなに太い音である必要はあるか?」という疑問も同時に浮かびます。勿論、現行品でも素晴らしいコーラスは沢山あります。でも、そのどれもが持っていない「コーラスの音」が存在します。気に入ったコーラスを使用したり、良いコーラスの音を求めると、実は肝心なのは「線の細さ」なんじゃないか?という気もしてきます。



そこで、我々が求めた仕様とは
アナログで
モノラルで
きちんと楽器のレンジに揺れが引っ掛かって
それでいて広がりがある!
という、昔ながらの「いいコーラス」でした(笑)

もちろん、今回もコピーやモディファイ物ではありません。所有するヴィンテージペダルや経験した銘器のサウンドは頭の中でシュミレートしましたが、所詮回路をコピーしても同じ音にはなら無いという事はハッキリと解っていましたし・・・

でも理想の音はハッキリとしていました。ではその音は一般的なコーラスと比べてどう違うのか?
数名のギタリスト/ベーシストの意見もやはり大変参考になりました。段々、フォーカスが絞れてくる・・・

6年前に頓挫した計画。

そろそろ・・・・

「もう一回、コーラスやってみましょうか」


かくしてコーラスプロジェクトは再始動するのでした

(続く)

11/29/2011

雑誌掲載情報&MORE

クルーズマニアックサウンド製品が誌面で紹介されております。
Crews Genius Overdriveがサウンドサンプル付きで紹介されています。
かなりリアルに特性が現れており、
これからのペダル選びの参考になるかと思います。
G.O.Dはバッチリ歪んでスタックアンプ的な歪み!
是非チェックしてみて下さい。


そしてお馴染みTHE EFFECTOR BOOK
新製品紹介NEW PRODUCT REVIEWでQUADRIVEが紹介されています。
ちなみに、わたくし村田が連載しております
「今さら人に訊けないエフェクターの使い方」という
文字ばかりのコラムでは、何故かインピーダンスのお話を綴っております。
特集のREVERBとは全く関係ないお話で申し訳ありませんが
こちらも是非、参考になさってみて下さい。

そして今週末は・・・イベントです
12月3日に渋谷フーチーズにて!

クルーズのG.O.Dや新作QUADRIVEを中心とした
サウンドメイクに役立つ「オイシい使い方」を
スタッフがデモンストレーション形式でご説明します。
一見ツマミが多いから・・・と敬遠されていまうかもしれないペダルも、
そのコントロールの意味を掴んでしまえば意外と迷う事無く、
的確なサウンドメイキングを行えるはずです。

アンプとの関係やギター側/楽器側との関係も合わせてご説明いたします。

勿論GOD/QUADRIVEだけでなく、
DPAシリーズやGB-VIパワーアッテネーターに関しての
疑問等もお寄せ下さい。

入場は無料です。ご来店、お待ちいたしております。

村田

11/26/2011

イベントのお知らせ!


12月はクルーズのイベントが色々と...

まずは12月3日に渋谷フーチーズにて行われるイベント!

クルーズのG.O.Dや新作QUADRIVEを中心とした
サウンドメイクに役立つ「オイシい使い方」を
スタッフがデモンストレーション形式でご説明します。
一見ツマミが多いから・・・と敬遠されていまうかもしれないペダルも、
そのコントロールの意味を掴んでしまえば意外と迷う事無く、
的確なサウンドメイキングを行えるはずです。
アンプとの関係やギター側/楽器側との関係も合わせてご説明いたします。
勿論GOD/QUADRIVEだけでなく、
DPAシリーズやGB-VIパワーアッテネーターに関しての疑問等も解決いたします。

さらに!
新製品(限定品)のペダルのプレヴューも合わせて行います。
ペダルフリークの皆さん、GODやQUADRIVEをご愛用いただいている皆さん、そしてこれからクルーズのエフェクター/プリアンプの購入をお考えの皆様も是非遊びにいらしてください。勿論参加は無料です。

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そして12月17日はMUSIC LAND KEY渋谷店様の2Fにて
Crews/KTRのデモンストレーション/調整会イベントを行います。
こちらはKEYさんとのコラボシリーズであるKTRを中心に、
クルーズ製品の特徴とポリシー、実際のサウンドのデモンストレーションと
製品のクリニックを行います。

さらに、クルーズ製品オーナーの皆様を対象とした
調整会も同時開催。ギター/ベース両方です。
事前にご予約いただいた楽器の調整を行います。
詳しくはこちらをチェックしてみて下さい。
(調整ご希望の皆様は事前予約をお願いいたします)

年末にかけても盛り上がってまいりました。
是非皆様足をお運び下さい。

そして
12月にはエフェクターの限定商品もご紹介できると思います。
これは・・・見逃さないで下さい。

詳しくは後日、このブログでお知らせいたします。

村田

11/09/2011

QUAD and LIVE

いよいよQUADRIVEが発売となりました。
お取り扱い各店様にも本日デリバリー。あわせて在庫が切れていましたG.O.Dも出荷いたしました。お待ちいただいた皆様は是非楽しんで下さい。じっくり付合えるペダルになっていると思います。

さらに、来月には限定の・・・・

・・・・詳しくはまたこちらでご紹介します(今回は歪みません)お楽しみに!




そして昨日はONE OK ROCKのRYOTA氏にご招待頂き、ZEPP TOKYOでのライヴにへお邪魔してきました。
パツンパツンです

ベーシストのRYOTA氏はかなり、ストイックなんです。
そこまでシビアに?と思うくらいにストイックな「音に向かう姿勢」にはいつも驚かされます。

先日もスタジオに呼び出され(?)「音作りのあれこれを試したい」と3時間くらいではありましたが一緒に試行錯誤。
その後も渋谷にちょくちょく来てはケーブルやペダルを試したり・・・
メンテナンスも「弾いていて気持ちよくしたいから」という理由で頻繁に自ら楽器を2本も背負って朝イチで(!)持って来てくれます。そういえば、ツアー前は毎日の様に来てましたね・・・

そして何故か梨を持つRYOTA氏とYKZEE田中氏に挟まれる社長の図。
みんな良い顔してる!

そんな中、
「そういえば、村田さん達、俺等のライブ観た事無いでしょ?」
「あ!ないね。そういえば。観た気になってた・・・」
「それはあかん!!」
「そういえば、そうだよね・・・みせて!」と、言う事で初めてお邪魔してきました。

以前にもメンバーの皆さんが遊びに来てくれたり、と面識はあったのですが。やっぱりライブではみんな別人(笑)とにかく凄かった。
こちらこそありがとうございます!

満員のZEPP。お客さん全員が一丸となって盛り上がる。ステージのメンバーもさらに盛り上がる。
とにかくアツい。全てがライブを楽しむ皆様の熱気で爆発していました。
そしてメンバーのスキルの高さ。
ステージングは勿論ですが、演奏もかなり上手い。楽器隊もそうですが、ヴォーカルTAKA氏の声も声量も、とにかく素晴らしい。関係者席でボケーっと座って観るライヴじゃないな、と思いあちこち移動し(笑)楽しみました。

RYOTA氏は愛用のGTNの4、5弦を高い位置にかまえ、UNCLE DHBは低くかまえて巧みに操り、静かに燃えていました。ライヴを観て彼が「僕はコンプいらないんですよねぇ」と言っていた理由がよく解ります。右手の安定感。日々の練習の成果でしょう。ちなみに、彼はいつでも、例えば店に来ているときも、よく練習しています。自然に。




そういえば最近、DPA-2Bも使用してくれているのですが、お気に入りの歪みとのバランスもよく、上手く使ってくれていて嬉しくなりました。

とにかく、彼等の人柄が溢れ出す、良いヴァイヴが充満した素晴らしいライヴでした。ポジティヴにメッセージを発信するバンドのパワーは凄まじい。音楽って凄い。
サウンド的にも次のステップへ向かう際に提示できるであろうアイディアも浮かびました。今度RYOTA氏とスタジオに行く時に試してみます。

「僕はこのクルーズのベースの音を、もっと皆に知って欲しいんですよ...マジで」とRYOTA氏はよく言ってくれます。本当に、感謝の言葉以外はありません。ありがとうございます。

皆さんも是非ライヴへ!

そんなONE OK ROCK、 まだまだ新作のツアーは続き、そして2012年早々には、なんと横浜アリーナ2days!素晴らしい。

良いライヴを観させてもらいました。我々クルーズもワンオクに負けないように頑張って行かなきゃ、と思わずにはいられない素晴らしいライヴでした!よし、色々頑張ろー!!

11/05/2011

QUADRIVEの仕様に関して

いよいよ発売間近のQUADRIVEですが、仕様に関して変更があります。

オフィシャルの製品紹介 動画や一部告知をスタートいただいてる店舗様のウェブサイト等で使用いただいている画像と実際の製品に一部変更がございます。
発売されるQUADRIVEは下記画像の様にブーストスイッチが左側、ON/OFFスイッチが右側に配置されます。

なお、あわせてBOOST スイッチがブルーのLED、ON/OFFスイッチがクリアー(白)のLEDとなります。ご了承下さい。

11/02/2011

QUADRIVEサンプル#2


QUADRIVEサンプルその2です。
今回は「手前からのブーストに対してのドライブの変化」を見て頂けたらと思います。

ギターは来日公演も間近!という事でSEC-Tourを使用しました。
いや、手前ミソですが、本当に良いギターだと思います。勿論、ブースターも使用しています。

やはり、アンプライクであるからには、受けの余裕もなくては・・・という事で、入力に対してゲインがシビアに変化します。
勿論、小さな入力の時には歪みません。当然ギター側のヴォリュームを絞れば「そのままの音」で歪みが減衰します。
よく相談されますが、「ペダルで歪ませてギターのヴォリュームを絞ると、スッカスカの音になっちゃうんだけど・・・」という問題への解答にもなるかと思います。

ペダルとアンプは異なるもの?
では「プリアンプ」と「エフェクター」の違いとは?

歪みを作る「プリアンプ」というものもあります。
「プリアンプ」と言う名のペダルもあります。
何が違うのか?

プリアンプ=音を作る?
歪みペダル=歪ませる?
では2チャンネルあるアンプのプリアンプを再現するには、歪まないペダル=EQの様なものと、歪みペダルを組み合わせれば良いのでしょうか?違いますよね。

つまり、全てが連動してアンプとして機能している訳です。
アンプの中にもセクションがあり、簡単に言うと「入力」「増幅」「EQ」「リヴァーヴ」「出力」「パワーアンプ」というように区分けされるのですが、これらの項目は、全て何かしらお互いに共有しています。
ですから、アンプライクなペダルの場合は、基本的にはプリアンプと同じように使えないと意味がない訳です。

歪みを作るのは簡単、
というか歪みの基本フォーマットは何十年も前から殆ど変わりません。パーツ等の乗数がそれぞれ異なってきているだけです。

そして、今回のQUADRIVEやGENIUS OVERDRIVEは回路的に音色を作っていません。何かのコピーやリメイクではないからです。どちらかと言うと「アンプっぽく音作りができるペダル」を目指しています。そういう目的で作りました。

この動画で確認して頂けるのは「ペダルっぽくない歪み」だと思います。
一見するとキャラクターが薄く感じられるかも知れません。しかし、よく見て頂ければキャラクターに応じてサウンドが素直に変化するという事がご確認いただけるかと思います。



さて、発売まであと僅かとなりました。
次回は説明を交えた動画を撮ってみます。



村田