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クルーズは80年代にとても小規模なギターパーツを取扱う店舗から始まり、その店舗で日々行われたプロミュージシャンや楽器愛好家の皆さんとのコミュニケーション、また修理や調整に持ち込まれたギターやベースをセットアップしながら、ミュージシャンの為の楽器製作(いわゆるカスタムギターやエフェクタと言ったアウトボード関連)の必要性を感じ、楽器の製作をはじめました。
その後、多くのミュージシャンの皆様に喜んでもらったのをきっかけに、同じ様にクオリティーの高い楽器を多くのエンドユーザーにも使用してもらいたいと感じる様になり、おかげさまで「クルーズマニアックサウンド」という楽器メーカーとして成長するまでになりました。
フーチーズでは輸入楽器や80年代後半から90年代にかけては大規模なラックシステム、またペンザ・サー、ジェームス・タイラー、サドウスキーといったカスタムギター全盛期における非常に重要な楽器を取り扱い、時代の最前線を行く楽器と同様に、貴重なヴィンテージ楽器も扱ってきました。エレクトリック以外にもマーティンやギブソン、さらにウィリアム・ラスキン等の多くのカスタム・アコースティック、ベネデットやバスカリーノといった貴重なフルアコースティックも取扱ってきました。
余談ですが当時日本に入荷したポールーリードスミスのギターやジェームスタイラーのギターを初めて取扱ったのが世田谷区に店舗があった頃のフーチーズでした。PRSのドラゴン・シリーズ等、今となってはレアモデルとなり、値段が高騰してしまったものもあります。
クルーズの製品はギター、ベース、エフェクタ等、一部のケースやアクセサリを除き、全て日本国内で製造しています。
今や日本で生産される楽器のレベルは、80年代のそれとは比べ物にならない程に成長しました。昨今では海外のメジャーブランドが日本の楽器メーカー/工場へOEM(委託生産)を行う事も珍しくありません。
そして、我々クルーズは自社工場を持っている訳ではありません。
信頼のおける国内工場で「クルーズの基準」を理解した幅広い年齢層のビルダー達の手によってクルーズマニアックサウンドの製品は生産されます。
私たちは「こういったギターを必要とするミュージシャンが増えているのでは無いか?」「最近ユーザーの皆さんからの要望が似てきた」というポイントから楽器作りをスタートします。また同じく「新しいパーツでこういった音を狙ってみよう」「このピックアップで60年代のギターのアップデート・モデルを製作しよう」というスタートもあります。
ですから
「多くの皆さんが欲しい楽器では無いが、特定のスタイルのミュージシャンにとって必要な楽器」
と、
「非常にクラシックでスタンダードな楽器」
その両方を製作/プロデュースしているブランドだと言えます。
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ギターの先人達が「具現化し、成し遂げた偉業」、我々の仕事はその「次のレベル」からスタートしています。楽器に100%の完成というのは存在するのでしょうか?例えばヴィンテージの楽器は大変素晴らしいものですが、「100点満点の楽器」でしょうか?「もっとこうしたい」「もっと良くしたい」というポイントも多くありませんか?それを発展させて、新しい楽器を考えて行くのも我々の仕事です。
50年前エレキギターが生まれた時代と同じ仕事をしている訳ではありません。しかし50年前の良い物は忘れずに残していかなければなりません。我々はヴィンテージの良さも最新機材の良さも理解しなければ、面白い楽器は生まれないと考えています。
少し長くなりましたが、我々はそんなメーカーです。
実際にはメーカーと店舗を合わせても5名程のスタッフしかいない小規模な会社ですが、世界中に自信を持ってクルーズの楽器を発信して行けるよう楽器製作に取り組んでいます。皆さんも是非どこかでクルーズの楽器に触れてみて下さい。
来月11月の5日からはパシフィコ横浜にて2009年楽器フェアーが開催されます。
我々はプレミアムギターショウ会場にブースを出展します。会場にお越しの際は是非、足をお運び下さい。
このブログでは、楽器フェアーに向けてのアクション等もご紹介していければ、と考えています。
新しい商品の情報等も是非チェックしてみて下さい。
それではクルーズ・ブログを始めます。
よろしくお願いします
murata